「自分の心に“師匠”を持て!」これが自分を変える最強の秘訣。
久瑠あさ美のメンタルトレーニング実況中継【第13回】
■ここからマインドを引き上げるには?
久瑠:鈴木さんのワークから感じているのは、「ロマン」ある生き様への憧れが溢れ出てくる印象です。「その人だけにしか見えない真実」へと邁進する姿に恋い焦がれるというか、渇望している。恍惚な絶望と希望を噛み締め、そうでなければ生きる意味などない!そんな在り方を自らに問い続けていく……ワークを通じてそんな鈴木さんが見えてきます。
鈴木さんは「自分は頭山の域に至っていない」と仰いますが、だからこそこのワークでは、その憧れの生き様を「自分の中に取り込む」ことが大切になるんです。「自分には無理!」、「自分じゃ絶対に出来っこない」。でも、それをやってのけるのがその人物なんです。多くの人は「これが自分なんだ」という「この程度の自分というフレーム」に縛られて生きています。トレーニングで行っているのは、そのフレームを超えたところにある自分自身の指針となる生き様を掘り起こし、新たな自分を創り出していくことなのです。
憧れの人物の生き様を自分の内側にインストールすることで、その役を演じきる。その人になりきることができれば、脳内で同じ興奮を味わうことができる。これが人間の潜在能力のすごいところなんです。
現実の自分が頭山満にはなれなくても、彼の生き様に熱くなる自分自身を鈴木さんは見いだせているわけですから、鈴木さんにとっての「ロマン」である、頭山流の「孤独を楽しむ」という在り方にも繋がるはずです。」
歴史的な人物と我々とは生きる時代が違い、環境も言葉も違いますから、全く同じには生きられない。ですから「その人物と同じことができるか」より、「その人物と同じ生き様をできるか」が重要になのです。その在り方を自分の中にインストールした上で「もし彼だったらどうなんだろう?」「もしもあの人だったら、どうやってこの状況を乗り越えるのかな?」と想像するだけでワクワクしてきませんか?
POINT
自分の中に、憧れの人の生き様を取り込もう。